Google
ゴルフクラブの秘密 ヘッド シャフト グリップ スパイン等ゴルフクラブのお話し 四国は高知県のゴルフ工房
ゴルフクラブの科学
  


ゴルフクラブの構造について理解し調整・クラブ選びの参考にして下さい。


この項はクラブを組み立てる(目標数値に仕上げる)のには重要です。参考にして下さい。


はじめに注意事項!


1、数値に関しましては実験のシャフトに対しそれぞれの条件下での数値です。

2、シャフトに関し硬度が影響する数値は同じ硬度の物は存在しませんので各実験数値は目安です。

3、記載の仕方が飛び飛びでまとまりが無い物も有りますがご了承下さい。条件下に注意して下さい!




■シャフト挿入時の研磨!

クラブメーカーとの違い

1、シャフトのチップの研磨

2、ネック穴のど真ん中にシャフトを入れたい

3、ネック内(チップ先端)に加重物(バランス調整用・ナマリ等)を入れない



こちらは通常メーカーさんが行ってるシャフト先端・ネック内に挿入時のチップ研磨です
ネックからはみ出すように研磨をおこない接着力とソケットのズレ防止を行ってます

1、シャフトのメッキを剥がすために研磨による傷をネック外まで行ってる

2、折れやすい・曲がりやすい

3、シャフト硬度バランス等シャフトの360度の撓り方を一定にしたいと思ってる側からは信じられない

4、スパインアライメントとかおこなってもこの部分に傷を付け硬度バランスを崩してるので無意味になる

5、研磨により円形が崩れるとシャフトのセンターが出しにくい



シャフト硬度バランス等、滑らかな動きになるため360度の硬度バランスを崩さない研磨・挿入
上記のようにネックからハミ出さない程度に研磨は薄くする事

1、ソケットがズレ易くなりますので注意

  接着前にネック穴内とシャフト・ソケットの油分を工業用洗浄剤でよく洗う

2、接着剤は良い物を使う

3、ソケット内側口径はシャフトに合わし最適なサイズを選ぶ

4、シャフトの円形を崩さないためセンターを出しやすい(ど真ん中に入れるため)


上記を行えばソケットのズレ・浮き上がりは解消

硬度バランスを崩されないためシャフトの本来のパフォーマンスを発揮

ネック付近でのシャフト折れやシャフト曲がりが激減



ネックのど真ん中にシャフトを入れるため・・・
難題ですが色々試行錯誤してます・・・上記はアルミ板0.1・0.2ミリを加工

1、ネック穴、自体が曲がってるクラブもあります

2、ヘッドとシャフトの繋ぎ目になり非常に大事で入れ方が難しいです

  この部分で接着剤のみで固めると打感を吸収しヘッドが柔らかいというアマチュアの方がいますが
  まったく違うと思います。ただ力が逃げてるだけです・・・生クラでは本物ではありません

3、センターをズラすとFP値の見え方に影響します

4、色んな素材や方法で試行錯誤してます






パターシャフト交換で重量とバランス値を上げる!

今回は特に市販用のCAMERONパターの35インチ仕様に入っている

330グラムヘッドを対象にしました。

人気のSTUDIO STAINLESS等、2000年前後のモデルは

圧倒的に35インチ仕様が市場に出回っています

したがい皆さん方からの悩みの1つに34インチにカットしたいが?

バランス値がC-6前後に下がってしまう。


又、総重量に関しても500グラムを切ってしまう!

34インチでバランス値D台をキープしたいが?

鉛等も貼りたくない!このような質問が多いため対処方法と実例を上げてみました。

そもそもサークルTやプロ仕様のCAMERONパターの場合

ヘッド重量が350グラムが主流の現在バランス値も

34インチでD-3〜Eバランスの物を使っているのが

皆さん方に浸透し34インチでC台では軽いんじゃないの?

総重量に関しても500グラムを切る物では軽いんでは?

そんな疑問からお問い合わせが多いと思います。

CAMERONの場合、市販品の設定が長さに対して

ヘッド重量が分けられてる事に有ります!


CAMERONの市販品の基本的な数値です!(2005年以前品)


35インチ→330グラム前後

34インチ→340グラム前後

33インチ→350グラム前後

上記がオリジナルでの仕様です。では34インチや33インチの物を選択すれば良いのでは?と思いますが

1、人気の2000年前後のモデルは現在は販売しておらず廃盤(オークション等中古市場を頼るしかない)

2、圧倒的に35インチの物が多く販売されていてその他の物は数が少ない(マニアは離さないし)

3、35インチ以外は販売数が少ないためプレミア価格で値段が高価、特に350グラム物は年々上昇

上記の理由でマニアの間では33インチモデルの350グラムヘッドを

34インチシャフトにリシャフトが人気です。

今回は低価格で35インチ330グラムヘッドを34インチでバランス値D台で

500グラムオーバーを実践しました。


市販モデルでの1番人気モデルである(実験当時のころ)

STUDIO STAINLESS NEWPORT BEACH ヘッドの1stRUNモデル



この1stRUNモデルは500本限定モデルで全て330グラム前後のヘッドを
35インチで仕上げたモデルです。

今回はオリジナルシャフトをそのまま34インチにカットすると

C-6前後まで下がり500グラムも切ってしまうため

リシャフトして34インチでDバランスと500グラムオ−バー仕様です。

鉛等、加重物は一切使用しない

正確なヘッド重量 332.48グラム

リシャフトのNEWシャフト(オリジナル品) 34インチに仕上げるため 

カットした物(チップメッキ研磨済み)

長さ31と16分の2インチ(78.9センチ) 139.78グラム 

バランスポイント 52.72496%(この数値が重要)

チップより第1ステップまで10インチのステップ有り仕様



グリップ ロイヤルスモールピストルラバー 56.56グラム 

オリジナルキャメロンラバーと同重量帯ですので

オリジナルを装着しても仕上がり数値は同じぐらいです。

タイガ-使用のピン・ピストルと同重量で形状もとても似てます。

(今回はブルーその他に黒も有ります)

下巻きテープは薄手の物(スコッチ3M)を1.5巻き(右手部分を2巻き) 1.88グラム



完成品です!

長さ 34と16分の2インチ バランス値 D-0.3 総重量 533.08グラム 

ツアーモデルと同重量になりました




振動数の知識!  


振動数とはシャフトの硬さではありません。

振動数とはクラブの一部分を支点にした1分間に揺れる回数です。


振動数は振動数計による計測によっての数値ですが

同じ条件での計測でないと比較にはなりません。


同じ条件とは?


1、長さ(全長と計測ポイント)

2、ヘッド重量(同一加重位置と同一重量)

3、シャフト方向の統一

4、計測部分を同じにする

大きく分けて上記が統一してなければ数値の比較にはならない。


したがいクラブの硬さを判断や同じ硬さのクラブかどうか?の比較等は出来ません。


シャフトの硬度を判断する場合は硬度計を使います。



振動数を測定してみました。


実験1


ヘッド重量    197.11グラム

シャフト      42.6/16インチアウト  1.8/16インチネックイン  68.81グラム メーカー硬度表示 S

総重量      265.92グラム(ヘッド・シャフトのみ)

グリップ無しのクラブ長 45インチ バランスE-0 (グリップ50グラム程度装着時 D-0〜D-1程度)

今回使用シャフト・ヘッド ネックイン1.5インチ

表1
センターより3.5/16インチ左    センター    センターより3.5/16インチ右
4.20 5.18 6.34
4.02 4.03 4.99 4.98 6.05 6.03
4.28 5.31 6.50










上記、センターフレックス(34インチ計)による正確なシャフト硬度バランスです。

上記のシャフトは厳選による最高のシャフトに近い物です。


硬度計測器
センターフレックス

センターとは!

シャフトがヘッドのネックよりバットまで出てる部分(42インチと16分の6インチ)の半分、

バットより21インチと16分の3インチです。

左3インチと16分の5インチはチップ(ヘッドより)より。右はバットより。

スパイン計測し、それぞれの位置を十字に4箇所同じ角度で90度刻みで計測した結果です。


表1の数値はシャフトの各部分をセンターフレックス計で計測した物ですが、

シャフト1本1本(同じモデルでも)違います。

実験結果にバラツキが生じないように、今回は特に良いパターンの物を厳選し使いました。



振動数計
ヨコ計測

振動数計
タテ計測


この表1の数値が変わると表2の数値も変わります。


         表2 45インチ バランス E-0 (グリップ50グラム程度装着時 D-0〜D-1程度)
インチ 10 12 14 16 18 20 22
方向 ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ

CPM

264 271 285 292 300 309 319 329 339 349 367 376 396 407 432 445


表2は振動数計でバットよりそれぞれのインチ位置でヨコとタテ方向を計測した物です。

これはタテ方向にスパイン(背骨)を持ってきてますから

タテ方向のCPMが大きく出てます。(硬度が硬い事を表しています。)

全長に長く同じ数値パターンで規則正しいシャフトは方向取りも易しく振動も一定になりやすいです。


次に同じ設定でヘッド重量のみ5グラム増やし計測してみました。


実験2


ヘッド重量 加重5グラム(ヘッド外部に鉛)   202.11グラム

その他は全て同じ(シャフト方向も全て)

バランス E-3.2 (グリップ50グラム程度装着時 D-3〜D-4程度)


        表3 ヘッド重量5グラム増
インチ 10 12 14 16 18 20 22
方向 ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ ヨコ タテ

CPM

260 267 282 287 297 305 316 325 336 345 364 374 393 404 431 441


加重5グラム

上記、表1、表2、表3の比較により!

1、同じシャフトでもヘッド重量により振動数は変化する。(ヘッドが重くなると数値は小さくなる)

2、シャフトの(スパインの)方向により振動数は変化する物が多い。
  
  (硬度計で計測した結果が360度同じ硬度の物は少ないため)

3、計測位置(部分)により振動数は変化する。

4、振動数はヘッド重量により(長さも影響する)変化する事から

  ヘッド重量の重量値が解らない物同士では比較が出来ない。

5、振動数を単純に硬度と勘違いしてはいけない。(長さとヘッド重量により変化するから。)

6、シャフト単体での計測(センターフレックス計等)がシャフト本来の硬度です。

7、クラブとして考えるとシャフト単体の長さ・硬度(硬さ)に対し

  ヘッド重量が加わった物が本当のクラブとしての硬度です。

  したがい、硬度計(センターフレックス等)と振動数計の両方での計測により、

  そのクラブの硬度(硬さ)を判断する事が望ましい。


振動数に関してはその他に長さによる変化も有ります。

シャフトが長くなれば数値は小さく、短くなれば大きな数値になります。


長さと振動数について。2004.10.07.



今回は比較という事で全て7インチ部分での計測ですが

実際に組み立てる場合は数箇所での計測が必須です。



表1のシャフトを使用でのバット部1インチカットの設定での測定結果。


ヘッド   197.11グラム 

シャフト  67.22グラム(1インチマイナス1.59グラム) 対45インチ

総重量  264.33グラム(マイナス1.59グラム) 対45インチ


表4 バット部1インチカット 44インチ D-5(グリップ50グラム程度装着時 C-5〜程度)


インチ 7
方向 ヨコ タテ
CPM 270 277


このシャフトの場合バット部を1インチカットするとバットから7インチ部分での計測で

約6CPM大きくなってる。



次にバット部1インチカットによりバランスがD-5に約5ポイント下がりました。

この下がった分同じE-0にヘッド部にプラス8グラム加重し測定しました。



ヘッド  205.11グラム

シャフト 67.22グラム

総重量 272.33g(対45インチでシャフト1インチで−1.59gヘッド加重8g)プラス6.41g


表5 44インチ ヘッドにプラス8g(205.11g) E-0(グリップ50g程度装着時D0〜程度)


インチ
方向 ヨコ タテ
CPM 265 271



次に表1と表2の設定にヘッドに8グラム加重 45インチ E-5

(グリップ50グラム程度装着時 D-5〜程度)



ヘッド   205.11グラム

シャフト  68.81グラム

総重量  273.92グラム



表6 45インチ ヘッドにプラス8グラム(205.11グラム) E-5

    (グリップ50グラム程度装着時 D-5〜程度)



インチ
方向 ヨコ タテ
CPM 259 265


45インチヘッド重量197.11(−8g)グラムに比べ5〜6CPM小さい数値になった。


表1のシャフトに限ってのまとめ!(シャフトが変わると数値は変わります)

1、バランスを45インチ付近では1ポイント変えるのに1.6グラム前後。

2、45インチより44インチに1インチカットするとバランスが5ポイント下がる。

3、バランス1ポイント変えるのに長さで8分の1.7インチ

4、CPMを45インチ設定でのバットより7インチ付近での計測に限り1CPM変えるのに1.6g前後。

5、4の設定で1CPM変えるのに8分の1.7インチ前後。


注意!


今回は全てバット部カットによりの実験データーですが、

チップ部カットでは数値は変わります。

チップ側よりバット側に行くほどシャフト硬度は硬くなっています。

すなわちバット側をカットすると軟らかい方に計測値が行く、

チップ側をカットすると硬いほうに計測値が行くため。

データーは若干硬くなります。



この長さ・重量・CPM・バランスはシャフトの硬度により

正確には硬度バランスですが微妙に変わりますが繋がりは有ります。

クラブを組み立て狙った数値に持って行くためには、

そのシャフトを知る(硬度バランス・バランスポイント・重量等)事が重要です。

この様な数値が理解できなければ

長さ・バランス・振動数・硬度・重量等を仕上がりで合わす事は難しいです。

解っていても難しいです。



シャフト硬度を変える方法も重大ですので記載したいとは思ってますが、

複雑で莫大な資料と説明がいりますので?考えてはいますが無理っぽいです。

基本的にはチップ・バットをカットし長さとバランス・振動数・等を整えるんですが!

それだけでは解りませんよね!

シャフトには硬度パターンが多いから説明は・・・・。頭が痛い所です。2004.10.07.





ゴルフクラブ初歩的な知識 (ヘッド重量の常識)


一般的なシャフトです! 例外シャフトもあります!


ヘッド重量は通常カーボンシャフト用とスチールシャフト用では違います。

長さとバランスを同じぐらいに設定した場合、

カーボンシャフト用の物が重く、スチール用は軽い。

全てはシャフトのバランスポイント(重心位置)によるものです!

カーボンでもスチールでも1本1本全てこの重心位置が違いますから

仕上がりのスイングバランス値が変わります。

最近ではスチールなのにカーボンに近い重心位置(バランスポイント)の

シャフトの代表がNS−PRO950等出現してますから

バランスポイントを分かっていないとヘッド重量の目安で

最終バランスの予想が難しくなりますから気をつけましょう。

その他にもグラファイトゼザインのシャフトにはプロゴルファーに好評の

カーボンでスチール並みの重心位置のアイアンシャフトがあります。


左記はシャフトのバランスポイント位置を計測しております。(3アイアン用)
バランスポイントとは!シャフトの重心位置です。

この重心位置が最終バランスの数値に大きく左右します。

左記は標準的なスチールシャフト(DG)と標準的なカーボンシャフトの

重心位置(バランスポイント)を計測し並べた所です。

DGスチールの場合(ソケット付き)全長に対しチップ側から49.33%付近に。

カーボンシャフト(同じくソケット付き・形は違うが重量は同じです)

は51.46%付近です。
この位置がヘッド重量の設定に大きく左右されます。

今回は3アイアン用ヘッド(カーボン用252.63グラム)に

スチール・カーボン共に同じ長さ(仕上がり38.5インチ)のシャフトで計測しました。

グリップは48.47グラム。

DGスチール 121.12グラム  b/p 49.33%

カーボン    65.63グラム  b/p 51.46%

チップ先端から赤・白の位置までですがこれぐらい違います。

シャフトにより1本1本違いますから要注意!
このままバランス計にかけると!14インチ計。
14インチ計の場合、グリップエンドから14インチの所に支点があります。

写真は左側がグリップエンドですが支点付近にスチールのb/pが

有る事が分かります。

多くのカーボンの場合写真のように支点よりグリップエンド寄りにb/pがあります。

(例外は有ります。例外の代表にNS pro950があります。)
スチールの場合

同じ長さで(38.5インチ)同じヘッド252.63グラムを装着し

同じグリップ(48.47グラム)の場合、

バランス D-8.2

総重量 422.22グラム。
カーボンの場合

バランス D-1.5

総重量 366.72グラム 

スチールシャフトでカーボンと同じバランスD-1.5に合わした場合。


左記はスチールシャフト(DG)で今回のカーボンで出たバランス値と同じ

D-1.5に合わした場合のヘッド重量と総重量の比較です。

ヘッド重量 238.43グラム

総重量   408.01グラム

バランス   D-1.5

カーボンと同じバランスに合わせた場合、ヘッド重量は

約14.2グラムも軽くなりましたが

シャフト重量の違い約55.49グラム(スチールが重い)により、

総重量に約41.29グラム(スチールが重い)の差が出ました。


上記の結果のように、通常のバランスポイントの

カーボンシャフトとスチールシャフト用のヘッド重量は異なり、

カーボン用の物はスチール用の物より重くなっております。

今回は14.2グラムの違いでしたがモデルにより形状の違いでグラム数は変わります。

この原理を利用し、最近では1つの重量を製造し、

スチール用は標準の長さで仕上げ、カーボン用は少し長く仕上げ

コストダウンをしてるメーカーさんも多くなっております。

基本的には個人個人に合わし、バランス・長さ・シャフトのb/pを計算しヘッド重量を求めたい物ですね。





ライ角について・・・ ゴルフ研究所クラブ学


ライ角を説明する前に下記でも触れますがインパクト時の

ライ角が最も合わせなくてはならない数値です!

それにはシャフトのトウダウン値がインパクトでの数値を大きく左右しますので

シャフトの硬度バランスの統一と硬度のフローが重要になります

シャフト管理が出来ていないクラブはライ角を揃えると

逆効果になりインパクトでのライ角が不揃いに成る

可能性が大の場合が圧倒的に多いですのでシャフトの硬度バランス(360°方向の統一)を

しないならライ角等は合わしても無意味になる可能性が有ります!

ライ角の測定にあたりさまざまな方法が有ります ゴルフ研究所の考えを一部ですがご紹介致します。

フラットなライ角 スクウェアーなライ角 アップライトなライ角


1、写真左の場合フラットな数値でフェースは右向きボールの出足も右に出易い。

  ボールがトウ寄りに当たり易い。

2、写真中の場合適切な数値で真っ直ぐ出易い。センターヒットし易い。

3、写真右の場合アップライトな数値でフェースは左向きボールの出足も左に出易い。

  ヒール寄りに当たり易い。

注意!


ライ角の判断はアドレス時ではなくボールを打った時のインパクト時で判断します。


通常はアドレス時よりインパクト時はフラットになりますから(トウダウンとハンドアップ)

アドレス時は少しアップライトになります。

アドレス時はどれ位アップライトにすれば良いのか?

通常は手の位置はアドレス時よりもインパクト時はハンドアップ(高い位置)になります!

しかし、どれ位高くなるのか?は個人差が有りますから個人個人判断して下さい。


例えば!


アドレス・インパクト時の手の位置をそれぞれビデオ等で比較して下さい。


インパクト時の手の位置は中々故意的には調整できませんが!

アドレス時に無理してハンドダウンにしてる方は高低の違いが大きくなります。

逆に無理してアドレス時にハンドアップにしてる方は違いが少なくなります。

ハンドアップにし過ぎてる方はインパクトで下がった位置に来てる方もまれにいます。


もう1つはダウンからインパクトにかけシャフトは必ずトウダウンしますが!

トウダウン値はその方のヘッドスピードに対してシャフトの硬度と

スパインの方向と軟らかい部分のバランスによりどの方向で

シャフトを入れてるのかにより変わります。


スパインアライメントでシャフトの360°方向で硬度が軟らかい部分が下方向で

シャフトが挿されたクラブはより多くトウダウンが発生します。

フェースの向きも変わりますしシャフトが縦に曲がる幅が多くなると言うことは

グリップエンドからヘッドまでの距離も短くなります。

この短くなる幅が角番手で不揃いになるとヘッドの先やネックよりでヒットしてしまい

芯を外す確率が多くなるのは当たり前ですが!


一番怖いのはスイング中に短くなるクラブは

体がボールを追わえたりそうでないクラブ(トウダウンが少ないクラブ)は

手元に当たり時にはネックやシャンクの原因になる

体の軸がボールに対して不規則に動く事が恐ろしいです。


したがい個人個人により数値は変わるし!シャフトの挿入方向(360°)で変わります。


このシャフトの挿入方向(360°)で変わりますが!

角番手を同じ方向に合わしてないとより複雑なトウダウン値になるのはお分かりと思います。

シャフト1本1本計測し全てのクラブを同じ方向に合わすのは言うまでも有りません。

これをスパインアライメントと言います。


基本的にライ角はインパクト時のフェースの向きを自分に合わす事が目的です。


このインパクトでのフェースの向きが ボールの打ち出し角度に影響します。



調整方法としては実際にボールを打ち 

高速カメラ等での調整がベストですが 

現実には高額設備等さまざまな問題が有ります 

その1つに(高額設備が整ったものとしても)実際インパクトでの

フェースの向きが記録できても そのインパクトの形がスイングプレーンの

 入射角の問題があります。


アウトサイドから入ったのか?インサイドからか?

スクウェアーゾーンから入ったのか?

勿論スクウェアゾーンからが基本ですし 

よりスクウェアゾーンから入れやすくするための調整ですが 

アマチュアの多くの方はスクウェアな位置からの入射角は不可能に近く 

それが出来ないから道具でのカバーでの調整を目的としておりますし。


プロゴルファー等上級者の方でも入射角のカバーをライ角で補っている方がほとんどです。

と言うのは本来ゴルフクラブは設計した段階で 

ソールとフェースの向きとスコアーラインを入れた時点でライ角は決まっています 

この項の説明は複雑ですので説明は省きます機会が有れば説明したいと思います。


したがい 自分の入射角の平均値に合わす事になります 

勿論上級者の方は平均値が一定し易く初心者の方ほど入射角はさまざまな角度になり

一定しませんから 平均値も測定困難です 

しかし個人個人入射角の傾向はあります 

その傾向値からの判断がとても難しい問題です。


この傾向値(入射角)に合わしすぎる事も危険です 

そのスイングプレーン(入射角)から抜け出せない事になりかねませんから要注意です! 

ここがゴルフの最大の落とし穴です。


アウトサイドからの入射角のパターンでの多くは 

ボールは(右打ちの場合)目標の左に飛び出しやすいですが 

かと言ってクラブでの調整をしすぎると

そのアウトサイドからの入射角でないと

真っ直ぐ飛び出しませんから 

いつまでもスクウェアゾーンからの入射角のチャンスが少なくなり 

間違った入射角をスクウェアと錯覚する事になります 

クラブ調整で難しい所の1つではないでしょうか。


調整のポイント 1


1 自分の入射角を知る事。

2 今のスイング(入射角)で良いのか? もうスイングは変えられないから諦めてる?

3 将来はスクウェアな入射角を希望し将来を見つめた調整・クラブ選びをしたい方。


この3点は非常に大事で調整の大きなポイントになります。

又 調整は1度ではなかなか合いません数値の目安は数回の調整で出しましょう。


ライ角の数値は 身長・手の長さ・アドレスの形では有りません 

インパクトでの形(クラブができる角度)です 

インパクト時での角度とクラブの長さとクラブの向き(トウダウン等による)です。


調整のポイント 2


インパクト時の形は動的なもので

シャフトのシナリ・トウダウン・入射角等さまざまな条件が重なっています。

しかし 計測調整は静的(静止状態)で行いますし 

特にシャフトトウダウン値は非常に困難です。


シャフトトウダウンとは? 

スイング中にクラブトウよりが遠心力等によりダウンする事ですが 

シャフト硬度・ヘッド重量・シャフトからの重心位置の長さ・ヘッドスピード等で大きく変わります。 

したがいシャフト硬度 特に番手間での

シャフトスパイン方向を合わした物での硬度のセッチングが大事になります。


シャフト硬度が特にスパイン方向が合ってない物は 

ライ角をいくら合わしてもインパクト時のトウダウンにより角度が合いません 

例えば セットの中に1本のみ縦方向に軟らかいシャフトが有れば

そのクラブはトウダウン値が大きくなります 

したがいインパクト時そのクラブのみフラットなライになり

フェースは右向く事になります 

多くの方はこの場合 このクラブは右に行き易いから

少しスイングを変え打つ事に慣れますが 

これでは1つのスイングでなく2つのスイングが必要になります 

こういうクラブが複数セットの中にあれば 

その数だけスイングとタイミングが必要になります。


ゴルフスイングにおいて 又はプレーにおいて 

なるだけシンプルに簡単にする事は

1つのスイングリズムでのボールヒットにより

同じ方向にボールを飛ばす事が必要です。


そのためにも各番手のクラブを同じ状態の物にしておく必要があります。



計測方法としては!



ゴム板の上からボールを打ちソールの削れ具合で判断するのば1番良い。

この場合ソールにテープ等を貼ると良く分かる。

しかしながらこの方法も難しい点があります!


ある程度コースでのスイングやヘッドスピードを再現する事が要求されますが

一般アマチュアの方では再現する事が難しい点です。

入射角とヘッドスピードを合わさないとご診断になります。


シャフト硬度とスパイン等・硬度バランスを合わしていれば

ライ角は一定の数値に収まる。例えば0.5度刻み



良くシャフトスパインアライメントもしていないのに

ライ角は0.5度刻みに合わして欲しいと依頼が有ります!



無意味だからしなくても良いですと説明しても分からない方がほとんどです。

しかしシャフトの硬度計測器(センターフレックス)を使って

シャフトの360度方向の部分的な位置の硬度をデジタル表示で数値で知ると

トウダウンでの硬度の違いによりトウダウン値が

大きい物と小さい物ではライ角がまったく違う事が理解出来るようになります。


中途半端なら何もしない方が良い!お金の無駄使いです。


シャフトの硬度合わせやスパインアライメントをしないなら

ライ角調整は一定の0.5度刻みの数値ではインパクト時に合いませんから

バラバラな数値になります。

一定でなくバラバラに合わすとアドレス時の視界では

これまた同じ顔に見えない統一感が無いセットになります。

結局はシャフトからそれなりに合わして上げないなら何もしない方が良い。?


それでも気休めのように調整したと納得するために

シャフトの調整は無しでライやロフト調整をする方が殆どです!

説明しても理解しない方や聞く耳を持たない方や色々ですがしょうがないですね。


課題は!

シャフトの方向取り(アライメント)はグリップ・シャフトをヘッドから抜き

バラバラの状態でシャフトの硬度を360度方向、計測し軟らかい部分と

硬い部分の方向を各番手同じ方向に合わし再組み立てした上で

ライ角・ロフト角・FP値等・・・調整することになります!

したがい費用が今の所大きな課題になってます・・・

しかし多くの方に正規な数値のクラブを使ってもらいたく時々、

キャンペーン等、行って低価格での実現により努力したいと思っています。




*ライ角の定義

ソールのラウンドを合わした状態でのシャフトセンターとの角度です。


計測器がフェースのラインに合わしてシャフトの側面で計測する物が

多いからと言って間違った調整ではクラブはバラバラの数値になります。

ソールのラウンドに平行にスコアラインが引かれてれば問題ありませんが

そうでないクラブの方が多いのが現状です。

まして番手によってまちまちの現状ですので1セットの中でバラツキが出るのが問題です。







調整のポイント 3


計測の方法としましては数種類有ります参考にして下さい。




フェースライン(スコアライン)で合わした場合

フェースラインでのライ角・ロフト角計測
スコアーラインでのライ角・ロフト角計測

左記の場合の計測値はフェースに入れたライン(溝)を基本に

フェース面からの数値を計測します 

注意点はソール面とフェース面に対して溝のラインが

正確に入ってるか?ということです。 

各番手正確に入ってる物は少ないです市販品に限らず

多くの物が正確では有りません。


したがいお勧めでは有りません。




ヘッドの中心距離で合わした場合


ヘッドの中心距離でのライ角計測

左記の場合はヘッドの中心距離(白い点部分)での計測方法ですが

実際のヘッド単体での重心位置は黄色の部分ですが

ずれてる事が分かります。

この場合ライ角の数値は62度と出ました。

あまりお勧めでは有りません。





スコアラインの中心距離で合わした場合  *基本値でお勧めポイントです!

スコアーラインの中心距離でのライ角計測

左記の場合はスコアラインの中心距離(赤い部分)で合わした場合ですが 

重心距離とはずれてますが ソールの舟底形のセンターがこの部分に

持ってきてる物が多い事も事実です


この場合ライ角の数値は61.5度と出ました。


ヘッド単体でなくシャフト装着による計測値の基本位置になります。


尚、水平線とソールを平行にした状態です。スコアラインは曲がった物が

多いため無視してます。





重心位置の真下で合わした場合

重心位置の真下でのライ角計測

左記の場合は重心位置の真下(黄色の部分)で合わした場合ですが 

ヒット位置と合っており非常に正確な所と思います 

このモデルの場合ソールの船底型の中心もこの部分であり

計測位置としましてはとても良いと思います。

この場合のライ角の数値は60.5度と出ました。

このアイアンの場合重心位置の真下とソールの船底型の中心が一致しており

リアル値としましてはベストポジションです。が

他とのクラブと比較するにあたっての計測値としては無理があります。




上記の例で分かるように

ライ角値計測の場合のセットの違いで計測値が変わるという事ですが 

セットでの各番手の数値が大事な事はお分かりと思います 

しかし各番手でフェースに対し又ソール・重心位置に対し

正確に設計されたモデルは現在存在しません。

又 上記以外にも番手によりソールからの

ネックの立ち上がり(フェースアングル)がロングアイアンからショートアイアンにかけ

アドレス時左方向に立ち上がり ショートアイアンほど左向きに入ってる事も

ゴルフクラブの特長ですし モデルにより角度は違います。


今回は上記に対しフェーススコアラインの角度には触れてませんが 

まだまだ正確には入ってないのが現状です 

ゴルフクラブの設計に関しては各社努力はしてると思いますが

改良の余地は多いです コストの問題と今までの形にとらわれ

完成されたモデルはまだまだ先の事になりそうです 

まあ毎年毎年 ニューモデルを出さなくてはいけない事と

新しい型の製作コストの問題の台所事情も分かりますが頑張って欲しい物ですね 

出し惜しみしてる所は早く出して欲しいですね。



ロフトについて!

ロフトは立てれば当然飛距離アップにつながりますが?

設計に応じてソール角を設定してます。

ロフトを立てるとバンスは少なくなりフェースは右を向き易くなります。

逆にロフトを多く(寝かせる)するとバンスは多くなりフェースは左を向き易くなります。

そのクラブの設計を重視するならライ・ロフトは設定の数値に合わすべきです。(微調整が必要です)

設定値(ノーマル値)が自身に合わない場合は調整するべきです!


ロフトを立てたいがグースになるから嫌だ!と言う方はこの方法です。


技術的には簡単ですが各番手合わす(FP値を)事が非常に難しく

他工房では殆ど作業をお受けしてないため依頼が多い作業です。


調整のポイント 4

調整は軟鉄製以外はご注意下さい 

素材により折損の恐れが有ります 

又軟鉄製でもネック部分のシャフト穴を必要以上に削っている物や

設計思想により空間を持たした物は折損の可能性が大です ご注意下さい。 

この点は軟鉄鍛造でネック一体の物はやはり上物の貫禄で

自由度はピカイチ群を抜いていますね 

しかし現在ではネック一体の物は数が少なく貴重品です。

ほとんどの物がネック部は溶接ですので

溶接部は硬くその横は軟らかく

自然なカーブを出すのが難しいですから注意が必要です。


ライ・ロフト・フェースプログレッション・フェースの向きこの4つは関連してます 

どれか1つを動かすと全て動きますライ角をフラットにすると

ロフトは増しフェースの向きは開きます数回の調整で合わします 

特にロフトを立てるとフェースプログレッションは後ろに移動します(グース度が増えます)

ロフト調整後は特にフェースプログレッションを合わしましょう 

グースになった場合は出しましょう。


アイアンでセットの顔が揃っていない!


ほとんどの場合がFP値(フェースプログレッション)が揃っていない事が原因です。

新品を購入しましたら1番に調整したいのが

このFP値とシャフトの硬度バランス等

スパインアライメントを兼ねたシャフト交換です。


FP値調整が出来ると!


驚くほどに顔の統一と繋がりが出ます。


しかしながら一番難しい作業の1つですから世界的にも出来る(セットで合わす事が)

職人が少ないのも事実です。

これが出来れば職人としては1人前と言いたいのですがあまりに出来る方が少ないですので

職人としての1人前の線引きが分からない事も事実です。






フェースプログレッション(グース度)の出し方 FP調整

フェースプログレッション調整 1 フェースプログレッション調整 2 フェースプログレッション調整 3 フェースプログレッション調整 4 フェースプログレッション調整 5


フェースプログレッション調整前(左画像)FP+2.97  調整後(右画像)FP+4.53  1.56出ました。

            


作業としては単純な作業ですがセットとしてフローさしながら揃えるとなれば

熟練な技術が要求されます

ネック曲げの達人にならなければセットを揃えて合わす事は出来ない作業です。

応用でロフトを立ててFP値を出す事も出来たり

フェースの向き自体も変える事が出来ます。

微妙にプル角や重心アングルを変える事で総合的にフェースの位置が変わります。


基本的にはライ・ロフト・FP・プル角・重心アングル・フェース角を微妙に動かし

何か1つを動かそうとすると全てが動きますので

パズルのように少しづつ動かしながら狙った顔(数値)にパズルを合わせる感じです。

1つを狙った数値に曲げるという単純な作業では有りません。


下記はシャフトの中心からリーディングエッジ(フェースプログレッション)までの

距離を計測する為 ある地点を決め計測し

シャフトセンターまでの距離を引き計測する方法です。


フェースプログレッション計測方法 1 フェースプログレッション計測方法 2 フェースプログレッション計測方法 3 フェースプログレッション計測方法 4


ロフト・フェースの向きの計測


ロフト・フェースの向きの計測 2 フェースの向きの計測 ロフト・フェースの向きの計測


ソール角・スクープ角等の計測


ソール角・スクープ角等の計測 1 ソール角・スクープ角等の計測 2 ソール角・スクープ角等の計測 3



グリップ交換!


易しそうで、実は熟練の経験とセンスが要求される、グリップ交換について触れておきます。

これはなかなか口で言うのは難しいですが、基本的に(例外は有りますが)

全クラブ同じ向きで入れる事が要求される事が難しさの1つです。


まず、バックラインをスクウェアーに合わす事!


スクウェアーの位置の認識をする事です、

角番手若干のプル角が変化してますから、その違いが解らないと困難です。

当然、全ての方がスクウェアーに入れるわけではありませんが、

このスクウェアーな位置からどれ位+−なのか?全ては基準値のスクウェアーが大事です。


バックラインを真っ直ぐに入れる事は言うまでもありませんが、

ほとんどの物が曲がってるのが現実です!


グリップは消耗品ですから、サービスの為に安く提供してる工房も有れば、

真っ直ぐ入れる事、又は全クラブ同じ向きに入れる事に自信が無く安く提供してる工房、

色んなパターンが有りますが、良いクラブのセットでもグリップの向きが不規則では、

角番手の銃身がずれてるのと同じ事です。

安くても各番手がバラバラでは左右に飛ぶのは目に見えてますが一番怖いのは

どの様に振って良いのか分からなくなりただ単に自分がヘタだからと思って

上達のきっかけを失う事にあります。

大事なのはお客さんの望む方向に全てのクラブを揃えて入れられるか?です。

全て真っ直ぐ入れる事が望まれていないと言うことです。

お客さんによっては挿入方向が違います。


技術的にはソケット部に負担がかからないように入れる事です。

シャフトを曲げない押さないです。

よくヘッドを壁や床に押し付けてシャフトが曲がるくらいグリップを押し入れてる映像を

YouTube等で見ますがあれは絶対真似してはいけませんクラブが壊れます。

ソケット浮きズレ接続部の接着剤の割れの原因になります。


そもそもヘッドを床に押し付けグリップを押すようにシャフトを曲げながら

硬さを調べる方がいますがあれも絶対にやってはいけません。

自分のクラブならまだ良いのですが他人のクラブを平気でやる方の気が知れません。

曲げる場合はシャフトのみ曲げて下さいソケット部に負担がかかる曲げ方は

絶対してはいけません。


簡単にグリップ交換を説明しておきます!



まず現在のグリップの大きさと重量をチェックします。

次にシャフトの大きさをチェックします。

注意点は重量と長さが変わるとバランスが変わるという事です。

この場合の長さとは主にグリップエンドの厚さを指します。

交換前のバランス・重量・長さ等計測しておきましょう!

グリップ重量も計測し、交換対象グリップを選ぶ目安にしましょう!

これはグリップ内部に記載された大きさの数字を表しています。

これはゴルフプライドですがM60と記載されています。

各グリップメーカー記載の数値はバラバラですが、こちらはM60は標準です。

ゴルフプライドの場合M60の後にRと付く物も有ります。

Rとはバックラインのラウンドが有りませんよ、とゆう意味です。

他社製品でRが付くとバックラインが有りますよというメーカーさんも有ります

注意しましょう!参考/写真 ツアーベルベットコード M60 

近年はM60X・M60R
下巻きテープです。

ポイントは同じ長さでグリップ全体にテープが掛かる事です!

各番手同じように負ければ同じ重量になります。

テープ重量を計測する習慣をつければ上達します。

ハサミ等で巻き上げた後、シャフトに直角に仕上がるよう

両端を斜めにカットしましょう。

左記の要領で正確に長さと角度を合わしましょう!

下巻きテープも幅・厚さ・種類が数種類あります。

これはお客さんの望む仕上がりになるものを選びます。

グリップの素材と下巻きテープ・溶液の相性もありますとても重要です。

又、グリップエンド部分はシャフトの穴を正確に塞ぐ様に巻きます。

これは重要でグリップの穴からの雨等の水滴を防ぐ役割を持ちます。

スチールシャフトは特に慎重にシャフトの内側はメッキしてません

シャフト内は造った時から錆び始めてます。
左記が正確にシャフト穴を塞ぎ、グリップに直角に巻いた状態です。

シャフトのエンド部に下巻きテープの厚みが重なりますので

厚めのテープの場合は特に均一な厚みになるよう注意が必要です。

この厚みでクラブの長さが変わりバランス値も変わります。

クラブ長のフローが壊れる原因にもなります。

次にグリップ内と両面テープに、専用溶液を注ぎ滑り易くします。

ホワイトガソリン・ラッカーシンナー系・クイック1等さまざまな物があります。

私も3種類使ってますが蒸発が早く20〜30分で打てる物は

テープとグリップ素材との相性も激しいですので注意して下さい。

相性によっては接着不良を起こし打撃のみでグリップが曲がります。

そしてグリップを挿しますが、その前にグリップの構造を理解して下さい。

左記の様にほとんどのグリップはエンド側が二段になり細くなっています。

したがい、挿入時に最後まで入れる事をお忘れなく!

もう1つバランスを左右するグリップエンドの厚みですがこれが品番によって

違いますので注意が必要です。

厚いほどにクラブ長が長くなりバランスが重くなります。

左記は挿入後グリップの長さを計測し同じ長さに合わした物です。

特に伸び易いコード無しグリップは要注意です!

長さが変わる事により太さが変わります。

又、下巻きテープも全体に接着せず、短く持った時スイング中動き

不安定になりかねません。

同じ重量の物をセットで入れましょう!

バラツキが有りますから重量計で正確に計測しましょう。

交換前のグリップ重量と同じ重量の物であれば

仕上がりバランスもほぼ同じ物が出来ます。

「ほぼ」と云うのは、同じ重量でもグリップの重量バランス

グリップエンドの厚みにより若干の誤差が出ます。


上記簡単なグリップ交換の説明を致しましたが、

その他無数に注意点は有りますが、経験と慣れの部分も沢山有りま

すがグリップ交換の場合は、やはりセンスを要求されますから、

ある程度繊細な方でないと習得しません。

こればかりは10年修行をした方でも、

真っ直ぐに入れられない方は入れられません。

センスの問題が大です。

その他にもクラブをスクウェアーに万力等、

セットしレーザーでの線引きで判断するのも良いと思います。


この場合やはりクラブをセット時のスクウェアーがどの位置か?

が判断出来なければ無意味になります。



注意!


スクウェアーの判断が出来なければならない!

と記載しましたが。ほとんどの方が判断は出来ますがいつも同じ位置

にセット出来ないのが問題です。

自分は同じと思っても同じ位置にセットできるか、出来ないかが熟練の技術になります。

グリップの素材により使う下巻きテープと溶液を使い分けないと接着不良を起こす素材が

近年増えてますから見極めと経験が必要になってます。




バランス値は!


1、重量(グリップが軽いとバランス値は重くなります)

2、グリップエンドの厚み(内部構造ですから下から2番目の写真を参考に)

3、エンドの厚みが厚いとクラブが長くなりバランス値も重くなります

4、長さと重量が仕上がりバランス値には大きく左右されます

5、シャフトのバランスポイント(重心位置)に左右されます

6、下巻きテープの厚み・重量・バット部の厚み 巻き方に左右されます

7、交換溶液により左右されます

8、アイアンの場合ライ角により左右されます






Home


振動・硬度・方向・重量・等 計算されたバランスよくセットされた システム VHDA ゴルフ研究所独自のオリジナルシステム 妥協を許さないトータルバランスシステム